下條信輔さん。「熟練者とそうでない人とでは、『フロー』に入りやすいかどうか当然違ってくるでしょう。チクセントミハイは、初心者でもチャレンジのレベルを低くしてあげればゾーンに入れるという趣旨のことを言っているのですが、それはちょっといんちきで、本来、チャレンジも等級分けされていなければいけない。チクセントミハイは、フローという概念を、ほぼ『幸福』と捉えて『ハピネス』として使っているからです。日常生活でハッピーになるためにはどうすればいいかというノウハウみたいなものが書いてあります。だから、オリンピックで勝つ人のような超集中状態で一生のうちの何回かしか体験できないレベルのフローとはだいぶ違う話をしています。当然、熟達度が上がれば上がるほど、その人が体感できるフローの状態は高いでしょう」フローの高さ。
