大脳新皮質は負荷に弱い

堀田秀吾さん。「一方、理性や論理的な思考などを司る大脳新皮質は、大脳辺縁系とは逆に、誘惑に対して思慮深く、ゆっくりと対処します。大脳新皮質がしっかり働けば、誘惑に打ち勝つことも不可能ではないのですが、大脳新皮質には、ストレスに非常に弱く、少しでも負荷がかかると、意思決定の機能を大脳辺縁系に明け渡してしまうという特徴があります。試験前ややらなければならない仕事がある時ほど誘惑に負けやすいのは、脳がストレスを感じ、大脳新皮質よりも大脳辺縁系の働きが優位になってしまうからです。そのような時でも、大脳新皮質の働きを活発化させれば、誘惑に勝つことができます。ゴルウィッツアーは、『もし勉強中にゲームをしたくなったら、深呼吸を五回する』など、イフ・ゼン・プランニングが有効だと提唱しています」それでか。