無私で真正直に商売を

安田隆夫さん。「ボトルネックを脱却する方法をいろいろと考え抜き、ようやく見えてきたのが、『売る側の一方的な意図など、買う側からは簡単に見破られてしまう』ということだった。例えば、『どうせ元値は分からないんだから、この際ちょっと儲けてやろう』『ちょと誇大に宣伝してやろう』という安易な商売っ気は、必ず買う側に見抜かれてしまう。その時はバレずに一時的に儲かっても、間違いなく後で手痛いしっぺ返しを喰らうのだ。それを思い知った私は、ならば無私で真正直に商売をやろうと思った。ドン・キホーテで追求するのは、金(売上と利益)より人気(お客様の支持)と割り切ったのである。不思議なもので、そう決めたとたん、売り上げと利益はみるみる上がりだした。結局、商売は真正直にやるのが、最終的に一番儲かる方法なのだ」無私が。