統治の論理

nakatomimoka2010-12-12

橘玲さん。「政治空間のもうひとつの特徴は、階層構造を持つことだ。ひとたび権力ゲームが決着すると、勝者を頂点とするヒエラルキーができ上がる。すると、この階級社会のなかで、『分をわきまえる』というルールが生まれる。家柄やしきたりでがんじがらめになった江戸時代の武士の世界がその典型だ。権力ゲームは、敵と味方を分けるところから始まる。味方を増やし敵を殺すことで、より大きな権力を獲得できる。ドイツの法学者カール・シュミットは、政治の本質を『あいつは敵だ。敵を殺せ』と要約した。マキャベリは、相手の弱みをつき、計略をめぐらせ、卑劣な手段を使ってでも勝ち残ることこそ正義だという政治リアリズムを『君主論』で体系化した。権力ゲームのルールはたったひとつしかない。『権力を奪取せよ。そして子孫を残せ』」権力を目指すべきか。
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