成瀬雅春さん。「僕の生き方は、常に『今』なんです。僕は、明日死ぬかもしれないから（笑）。『今、楽しまないでどうするの？』というのが基本姿勢です。この対談が終わって外へ出た途端、車に轢かれて死ぬ可能性は誰にも排除できません。そうであれば、その前に『今、内田さんと楽しい話、不思議な話をしておかないともったいない』というふうに考える。飲み会でもそうです。『ビールがうまいなあ。あー、生きててよかった』と、その瞬間を誰よりも楽しむようにしています。一歩外に出たら死ぬかもしれないですからね。今を楽しまなければ損だと思っています。日々、これの連続です。そんなふうに思うのは、僕が毎年、標高４千メートルのヒマラヤ山中で修行をしているからかもしれません。やっぱりそこは相当に危険な場所なんです」必死で今を生きる。
