齋藤孝さん。「日本人が現代特有の二つの習慣によって、『深い呼吸』を妨げられていることに気づきました。ひとつ目が、『長時間のデスクワーク』です。深い呼吸をするには、体の奥底まで吸気を送り込み、奥底から呼気を出す必要がありますから、自然とそれに適した姿勢が求められます。ところがどうでしょう。デスクワークをしているとき、人はオフィスチェアに座って前傾姿勢でパソコンに向います。首が前に傾き、背中から腰のラインが前にカーブします。これでは息がからだの奥底まで通ってはいきません。その上目が非常に疲れますから、その疲労が首、さらに全身へと下りてきて、からだ全体が凝り固まり、深い呼吸を妨げてしまいます。日本人は世界でも有数の座りっぱなしの国だという調査もあります。二つ目が、『ながらスマホ』です」座りすぎ。
