因果関係がなくても

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芝健太さん。「催眠言語『ミルトンモデル』を使うと、相手の潜在意識にダイレクトに働きかけることができます。セラピストのこのような言い回しは、ミルトンモデルを具体的に応用した例です。『いま、あなたは私の声を聞いています。そして、呼吸がとても穏やかになっていくのを感じています。』この言葉を聞くと、クライアントの呼吸は自然と穏やかになっていきます。実は『声を聞いていること』と『呼吸が穏やかになっていくこと』の間には、とりたてて因果関係はありません。にもかかわらず、『そして』という接続詞で繋ぐことで、クライアントは『将来起こってほしいこと』を抵抗なく受け入れることができます。ミルトンモデルは、言葉を意図的に曖昧に使います。話し手の言葉が、聞き手にとって最適のメッセージとなって伝わるのです」わざと曖昧。