100人との交流に最適化

下條信輔さん。「人間の脳が進化の過程で、周囲に多くの観客がいるような社会的環境のもとで進化した、という社会脳仮説の考えです。そう考えたのはリチャード・バーンで、ごく簡単に言うと、人間の大脳皮質は100人ぐらいの人と交流することに最適化していて、実際には社会的な活動をしていなくても、使っている脳がすでに社会的だという説です。他方でネットやライブで世界中の人が見ているというのは、リアルな意味での社会的刺激とは異なるけれど、それでも社会性の刺激には十分なっている。ですから、脳にとって一番興奮するのは、観客が大勢いる時だと言えます。そういう状況では注意を集中させづらいけれども、集中してゲームに勝てたときには結果として報酬がより大きく増えると考える。快が増幅する。他者がいるというのは大事」友達100人。