不安を書き出すことで

堀田秀吾さん。「まず、皆さんに実践して頂きたいのは、自分が何に不安を感じているかを考え、書き出してみることです。感情や考えを書くという行為には、それだけでネガティブな感情を軽減し、人を冷静にさせる作用があります。不安や怒り、悲しみなどのネガティブな感情は、情動を司る、脳の大脳辺縁系という部位の反応によって生まれますが、『考える脳』とも言われる思考や理性を司る大脳新皮質が働けば、大脳辺縁系の反応が押さえられます。頭の中にあるもやもやとした感情や考えを文字として書き出す為には、『自分が何に不安を感じているか』といったことを客観的に思考し分析する必要があり、分析する際には大脳新皮質、特に前頭葉が活発に働きます。不安を書き出し、感情や考えを分析する作業を行うことで、不安を手放せるのです」書き出す。