クラシックの愉しみ

nakatomimoka2010-12-31

『オーケストラ』という映画を観た。なかなかよかった。原題は『Le Concert(コンサート)』。チャイコフスキーのバイオリン・コンチェルトを主軸にした物語展開、ありえない話だけれど上手に組み立てられて、ラストにまで持ってこられる。これまでのコンサートで、ベストは何だったろうと思い返す。一位はリンカーンセンターでのニューヨーク・フィルでカート・ムザール指揮のベートーベン第七番かな。二位は、カーネギー・ホールでのウイーン・フィルで指揮はサー・ジョージ・ショルティ。演目はショスタコビッチの5番。三位は同じくカーネギーホールでのポリーニのピアノ。ベートーベンの『熱情』。ニューヨークであの頃、本当に震えるほどの感動が来て、手が痛くなるほどたたいていたあんなコンサートを、はたしてこれから聴くことができるだろうか。