時代で異なる余暇観

nakatomimoka2011-05-26

橘木俊詔さん。「余暇とは、働くことと、人間生活に必要なこと(眠る・食べるなど)以外の自由な時間である。(古代ギリシャでは)自由時間を娯楽や遊びに使うことは望ましくなく、知識を深め思索に励むことで余暇を過ごすべきと考えた。一方、古代ローマでは、円形競技場での戦車競技や闘技場での格闘技、あるいは演劇などを楽しむことで余暇を過ごした。自分の享楽を満足させるために余暇があると考えたのだ。キリスト教がヨーロッパで普及するようになると、中世のスコラ哲学が登場する。この哲学は、時間をどう使えばよいかを考えることが哲学の中身と考えた。即ち、ああでもないこうでもないと、屁理屈をこねて議論しながら、学び遊ぶのがスコラ哲学となったのである」余暇という言葉は好きではないが、自由時間をどのような考えで過ごすべきか。