天は禍福を調整したのか

nakatomimoka2013-11-02

利根川進さん。「科学を志していた知(注:次男)は、残念ながらMIT一年生の時、誰にも何も告げずに、18歳で夭逝してしまいました。親にとって、これ以上の残酷はありません。私も残りの人生それほど長くはありませんが、最後まで、十字架を背負って生きていかなくてはなりません。実は、私は余りにも次から次へと幸運に恵まれてきましたので、以前から時々、『大丈夫かな』という気がしていました。私は宗教を持たない人間ですが、やはり天は禍福を調整したのではないかと。もしそうなら、ノーベル賞その他の幸運はいらないから、知を返してほしいと心から思います。深い悲しみにくれる日々ですが、本当に短い間ではありましたが、あれほど魅力的な若者と過ごせたことを、感謝しなくてはならないのかと思うこともあります」どうなのだろうか。