訪問する時間を十分に

nakatomimoka2012-08-27

ヘルムート・マウハーさん。「必要な情報を仕入れるのに、決して報告書だけに頼ってはいけない。現場を訪れ、現地の人間と言葉を交わすことが必要だ。多国籍企業の管理職は、子会社、工場、そこに働く人々を訪問する時間を十分に持つべきである。ネスレでの現役時代、私は自分の時間の3分の1を世界中を飛び回ることに費やした。CEOが訪問することで、社員はやる気になり、わたし自身も現場で起きている多くの事実や洞察を知ることができた。現地を訪問する時、私は『現場ではプレゼンテーションやグラフなどはなるべく見なくてすむようにする』という基本的な取り決めを定めて守っていた。情報や管理システムがどれほど優れていようとも、経営陣が社員と個人的に言葉を交わしたり、子会社や工場を訪問することにはかなわないのである」そう。