貪瞋癡(とんじんち)

nakatomimoka2013-12-02

武沢信行さん。「一貫した行動を妨げる敵は『貪瞋癡(とんじんち)』である。仏教用語だが、人間の煩悩の根っこにあるのがこれだ。「貪」(とん)とは、貪欲(とんよく)ともいう。むさぼる心のことである。食欲、睡眠欲、性欲など、人間の根本欲求もむさぼりに発展しやすいので、適切にコントロールする必要がある。「瞋」(しん)とは、怒りの心。誰かを攻撃したい気持ちがめばえたとき、悪いのは自分ではない、うまくいかないのは自分のせいでない、と考えるようになり、やがて行動を放棄する。「癡(痴)」(ち)は、愚癡(ぐち)ともいう。真理に対する無知の心という意味で、無目標状態で漂うような毎日をおくることになる。この三つを『三毒』ともいうが、すべて出発点は「貪」(とん)である」生理的欲求への貪りをどうやってコントロールするか。