リチャード・シェルさん。「古代ギリシャ人はやりがいのある仕事の理想像を持っていた。その仕事は、『アレテー』という言葉に要約される。アレテーは『徳』と訳されるが、『最高の腕により最大の効果を生み出す仕事』とでも言った方がその意味をよく表せると思う。ギリシャの靴職人は、非の打ち所のない靴を作ることでアレテーを示す。戦士は危険な状況において確固たる勇気を貫くことでアレテーを示す。アレテーに辿り着く道は幾通りもある。例えば、とにかく好きなことを追求していたら自然と辿り着いたというパターン。それとは対象的に、自身の才能を努力して磨き上げることで戦略的にたどり着いたというパターン。そして、好きなことや興味を能力にまで発展させ、情熱に火をつける２つの中間パターンも存在する」最高の腕を発揮できるように。
