沢井淳弘さん。「ただ静かに坐って目を閉じているだけでは、何時間坐っても、瞑想を体験することはできません。ふつうの人は、瞑想の明澄な意識どころか、雑念がつぎからつぎへとまるで群雲のようにわいてきて、なかなか無我無念にはなれないものです。そこで、瞑想に入るための準備として、意識を集中する練習をします。それから瞑想の無我無念の気持ち、心を空にするのです。そして、無我無念の気持ちをつかむことが、つぎに大事なことになります。最初は30分もやれば充分です。瞑想の無我無念の気持ちを味わうのは、最初は二、三秒が普通で、それだけで貴重な経験であり、それが突破口となります。まず集中を確実にものにしましょう。瞑想はそれについてきます。集中が続いたあと、とつぜん集中が切れて瞑想につながるということです」まず集中から。