息を吐くことで

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北川貴英さん。「ではなぜ呼吸は無意識よりも強く、身体に働きかけることができるのでしょうか?それは呼吸が身体のあらゆる領域と深く関わり合っているためです。中でも代表的なのは自律神経です。自律神経のうち、怒り心頭に発したような時に優位になっているのは、決まって交感神経です。ですから交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を優位にしていくことで、気分を安定させていくことができます。それを実現するのが呼吸です。身体は息を吸う時に交感神経寄りとなり、吐く時には逆に副交感神経寄りになるという性質があります。だからこそ息をフーッと吐くことで落ち着きを取り戻すことができるのです。ヨーガや古神道などにも、息を細く長く吐く呼吸法があります。怒らずにストレスを受け流せる人の体は総じて柔らかい傾向にあります」怒り前に息を吐く。