意識的に呼吸を深く

楠木建さん。「自律神経には、交感神経と副交感神経があります。前者がアクセル、後者がブレーキという役割で、このバランスの上に健康がある。現代人の多くの健康問題の原因は副交感神経が不活発になることにあります。一定の年齢を過ぎると、副交感神経の活動が急速に下がってきてバランスが崩れる。小林先生のアドバイスは素朴で簡単なことばかりです。副交感神経を活性化させるには、意識的に呼吸を深くする。鼻から四秒くらい吸って、口から八秒ぐらいまで吐く。ゆっくりとリズミカルに歩く。とにかくゆとりを持って行動すること。極度に慌てているときは、人間はかなり長い間呼吸をしていないそうです。これが副交感神経を殺し、ますますドタバタする。慌てたときほど、意識的にゆっくりと呼吸をしなさい、というのが小林先生の教えです」ゆっくりと。