2002-01-01から1年間の記事一覧

壺中天あり

これも「六中観」から。「壺中天あり」とは、自分の現実生活の中に別天地を持つこと。哲学でも趣味でも何でもよい、人間はどんな境地にあっても自分だけの内面の世界を創ることができることだという。解説書には、「文学の造詣があるとか、音楽・芸術に達し…

忙中閑あり

六中観の中にある「忙中閑あり」。私はこれを忙しい中でも暇を作ろう、だと思っていたが、真のくつろぎは忙しい中にはじめて得られる、ということでもあるらしい。宮部みゆきの「模倣犯」を水曜日朝の通勤電車で読み始めたのが間違いだった。結局、読むのを…

情報ないが故の感動

芸術の秋なので、よい映画なぞ見たいのだが、最近は事前に情報が入りすぎてストーリーがほとんど分かってしまい、どうもよろしくない。そこで、下手にインターネットなどに頼らず、友人に「お勧めは?」と聞き、ビデオ屋で裏面の解説も読まずに見ることにし…

創意工夫以前

食欲の秋なので、ケーキを焼いた。いつもいい加減にやっていてぺちゃんこのものしかできなかったのだが、分量やら、まぜる順番やら、温度やら、泡立ての最後二分を低速回転にするところまできちんとやると、なるほどちいとはふくらむ。何事も基本が大事で、…

変わり続けること

芸術の秋なので、谷川俊太郎さんの「新詩集を語る」というのに行った。いろいろと印象に残る話があったが、進行役の中国の詩人、ティエン・ユエンさんが、「谷川さんはこの年で変化を探索している。必ず新しいものを求めていくところがすばらしい」と言って…

絵の力 

最も好きな絵はと聞かれるとゴッホの「星月夜」ということになる。ニューヨーク近代美術館にあるこの絵をはじめて見たとき、何ともいえない不思議な感じがした。絵がエネルギーをもっているように感じたのである。以来、ポスターを部屋に貼ったりして飽きず…

目利きの難しさ

芸術の秋なので、兵庫県立美術館のゴッホ展に行って来た。日本の美術展は混みすぎで、しかも絵から至近距離で見過ぎだと思うのだがそれはさておいて、ゴッホは生前は絵が1枚しか売れなかったのだという。今、デジタルコンテンツに関係した仕事をしているの…

6000時間

将棋の米長邦雄さんは、自分はプロになるまでに10000時間は集中して将棋の勉強をしたと書いている。大学入る受験勉強が6000時間、司法試験も6000時間やれば射程距離だという。さすれば、仕事もある分野で集中して6000時間の鍛錬をすること…

スケジュール管理

かつては一週間のうち2日はスケジュール管理に費やしているではないか、とお叱りを受けたこともある私の仕事方法だが、なんのことはない、やりたくない仕事を後回しにしていただけなのだ。ありとあらゆるスケジュール管理方法を試し、自分でエクセルでソフ…

転職の年齢制限

畑山洋太郎さんによると、常に仮想演習をし、自分の守備範囲(自分のこなせる仕事のバラエティ)を増やしていけば、年齢が5歳増すごとに掌握可能な規模は最大で5倍ずつ増えるという。一方で、新たなことを吸収する能力は5歳ごとに半減するので、25歳か…

失敗学の法則

畑村洋太郎さんの講演を聴く機会があった。「失敗学のすすめ」というタイトルから、それほど期待はしていなかったのだが、なかなか「目ウロコ」の話であった。有名な「一件の事故の後ろに300のヒヤリあり」の「ハインリッヒの法則」などさまざまな法則を…

本を出版するには

個人的に、生きているうちに一冊ぐらいは自費出版ではなく自分の名前で本を出したいという思いがある。書く内容がなければどうしようもないが、自分にしか書けないようなネタがある場合は、企画書を作って、第一章ぐらいは書いて、出版社に売り込むのだとい…

ネットワークの価値

先週東京ガス・都市生活研究所長の西山昭彦さんにお会いする機会があった。「人間関係力をつける」「スーパー平社員」など多くの著書を持つ方だが、博士号をとられ、現在は法政大学で客員教授もされている。西山さんの著書の中で、人脈は五百人を超えると自…

直接会う効果

ある銀行の支店長さんが、「名のある人に直接会って話をすると、その効果は10年は持つ」といっておられた。メディアの発達した現在だが、ITは五感のうちの二感にすぎず、直接会うというのは五感を総動員するからだろう。たしかに直接あうと、その人は自…

夢なければ成果なし

「夢がない人に理想はなく、理想がなければ信念が生まれません。信念がなければ計画が立たず、計画がなければ当然実行はなく、成果もないからです」日経ビジネスに載っていた東京・メキシコ五輪重量挙げ金メダリスト三宅義信さんの言葉である。見事な五段論…

芸術は・・・

岡本太郎展に行った。「どうして芸術なんかやるのか。創らなければ、世界はあまりに退屈だから創るのだ」「惰性的な空気の死毒におかされないためにも、人間は創造しなければならない」。うーむ。ビジネスにおいても、芸術とは違いこそすれ、なにかしら創造…

見えて見えない

景色を見たとき、あそこに電線があって電信柱が立っているが、それが邪魔だ、あれさえなければ実にいい景色なのに、と人間は思いがちだが、それがいけない。電信柱があっても電線があっても、そんなもの全然目に入らないという「ものの見方」で接すれば、い…

人間の資質

「深沈厚重なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄なるは、これ第二等の資質。聡明才弁なるは、これ第三等の資質。」呻吟語にあるこの言葉を噛みしめているところである。どうも自分の目指していたのは第三か、良くて第二までで、第一の資質に全く欠けているこ…

二番目に得意なもので勝負せよ

ある人から、「一番得意なことで勝負するのでなく、二番目で勝負することが成功の秘訣だ」と聞いた。例えば英語が得意とする。入社して国際部門を希望する。そうすると帰国子女とかがごろごろしている。あなたは目立たない。だから例えば二番目に得意な会計…

120%の負荷

「たいていの人は、自分の能力のせいぜい80%を出すだけで満足してしまうものだ。それでは自分の元来持っている能力を100%発揮する機会はない。そこで時には多少無理と思われるところまでに目標を高く持っていく。120%の所に目標を置けば、やっと…

通勤の途上で

ある方が、通勤電車の中で本を読むなどもってのほか。通勤の途中は、仕事をどのようにやるか段取りを考える時間だ。席について、すぐに仕事にかかれるものか。といっておられた。正しいことだし、仕事に前向きに取り組んでいるときには自然とそうなるのだが…

朝に集まる

沖縄で、2週間毎に設けられる朝7時からの朝食会に誘って頂いて参加していた。7名ぐらいのメンバーでホテルの個室で朝食を取りながら情報交換をする。県や市、電力会社、経済団体の幹部、テレビ局、新聞社のデスクなどがメンバーで、政治家の名前が飛び交…

朝の起き方

目覚ましで起きていますか?タイマーをかけて気持ちのいい音楽で起きるのはどうでしょう(起きられない?)。起きた時に、ああよく寝た、と暗示をかけてのびをすること。太陽の光を浴びて体内時計をリセットすること。自分の時間を取ろうとすれば、やはり朝…

名課長とは

続いて旭化成・宮崎語録。「名課長とはどういう人かというと、常に新しい問題を発見しながら、その対応を考えて、仕事を進めていく人である。これには素質というものもいるが、基本的には勉強する人である。それも自分の仕事に関係のないようなことまで幅広…

ビジネスマンの勉強法

「企業社会に生きている以上、日本経済の動きを知らなくてはいけない。それを知るにはどうすればいいかというと、一番手っ取り早いのは新聞を丹念に読むことである。自分の関係している業界がどうなるのか、日本経済全体の動きがどうなるのかを考え、自分の…

部下の教育

「私の部下の教育の仕方は、とにかく一人で仕事をさせるということである。たとえば、難しい法律の問題をひとりの部下にまかせてしまうのである。そうすると、必ず問題にぶつかる。そのときに一緒に勉強し、一緒に結論を出すためのディスカッションをやる。…

三年間まっしぐらに

「三年間、まっしぐらに一生懸命勉強すると、そこに必ず面白さがあることがわかった。何事も中途半端な気持ちで勉強しても駄目だということだ。やるからには、徹底的に、一心不乱に勉強する。そうすれば、興味が湧き、自分のものになる。10分でも空白の時…

苦労を楽しむ

「ビジネスとは、問題をつくっていくことである。仕事を創造し、それを自ら解決していくことは大変なことである。これを苦しいと思ったら、仕事などできるものではない。このプロセスを楽しみながらやらないと、立派な仕事はできない。楽しみながら苦労を重…

五分間を活かす

「五分間の時間を活かして使えないようなものはたいしたものにならない」と京都大学文学部の足利先生は言われたという。普段意識しない5分間。すきまの時間を、何かの積み重ねに、反省に、頭の整理に、うまく使ってみませんか。ほかの時間とは切り離して・…

たしなみの力

織田信長の言葉に、「たしなみの武辺はおのずからの武辺にまされり」とある。馬術でも、水泳でも、武道でも、生まれつきの才能があるものより、毎日たしなみとして継続した者のほうが上達するということだそうだ。毎日3分でも、5分でも目標に向かって継続…