2005-01-01から1年間の記事一覧

霧の中を進む勇気

菅野寛さん。「経営者に上がってくる意思決定案件とは、往々にして、情報が不完全で、科学的思考だけでは意思決定できない案件である。しかも、ここで意思決定を先延ばしにすれば事業のパフォーマンスに重大な悪影響を与えるので、いま、意思決定しなければ…

意思は才能に勝つ

菅野寛さんは経営者のアート系スキルの第一として「強烈な意思」を上げている。以下経営者の言葉。「いまどき流行らない精神論のように聞こえるかもしれないが、意思は才能に勝つと私は思っている。事を成し遂げるのは人の”才”ではなくて、”意”である。才の…

夏の朝の夢

マーラーの交響曲第三番には当初「真夏の朝の夢」というタイトルがついていたという。先般、日本人指揮者として初めてバイロイト音楽祭を指揮してきた大植英次さんの指揮で大阪フィルの演奏でそのマーラーの三番を聴いてきた。管楽器が多く入った大編成の日…

英文のポライトネス

ポール・ビソネットさんの英文Eメールライディングの講義を受けていて、Eメールの表現の礼儀正しさは、「相手のNOを答える権利をどれだけ多く見ているか」で判断すればいいと教わった。たとえばCould youとWould youではCould youのほうがポライト。読み…

上達のための基本プロセス

羽生善治さん。「私が、将棋を上達するためにしてきた勉強法は、初心者のころも今も変わらない。基本のプロセスは、次の4つだ。(1)アイデアを思い浮かべる、(2)それがうまくいくか細かく調べる。(3)実践で実行する。(4)検証、反省する。(略)…

自分の存在を確認する

羽生善治さん。「私は、将棋を指す楽しみの一つは、自分自身の存在を確認できることだと思っている。人生は食事をして眠るだけの繰り返しではない。『こういうことができた』『こういうことを考えた』という部分がある。それは楽しさであり、人生を有意義に…

集中力と体力

羽生善治さん。「私は、集中力の基盤になるのは根気であり、その根気を支えるためには体力が必要だと思っている。対局中は体はほとんど使わないが、勝負を急いでしまうと、いい結果は得られない。体力がないと苛立ちに負けて、考える力はまだ残っているのに…

デザーブ・トゥ・ウィン

イチローは「自分にその資格があるか」ということを意識しているとどこかに書いてあった。例えば、首位打者を取る資格があるのかといったように。ビジネススクールの戦略論の最後の授業で、戦略とは勝つに価する状況を創り出すことだ、という孫子の言葉を印…

深い集中力

羽生善治さん。「私が深く集中するときは、スキンダイビングで海に深く潜っていく感覚と似ている。一気に深い集中力に到達することはできない。海には水圧がある。潜るときにはゆっくりと、水圧に体を慣らしながら潜るように、集中力もだんだんと深めていか…

責任を引き受ける

フランクリン・コヴィーの『7つの習慣』のセミナー紹介に行ったのだが、第一の習慣の中に「自己責任」というのが出てくる。我々には選択の「自由」があって、それと「責任(結果)」はワンセットなのだという。自分で選んでいれば、結果が思わしくない時で…

目的をやり遂げる情熱

御手洗冨士夫さん。「私がリーダーたちに要求するのは、自分で目標設定をし、これを達成するためには何が必要かを真剣に考えて、絶対にやり遂げてやろうという情熱を持つことです。情熱が強ければ強いほどそのアイデアがわいてくるものです。そして、そのア…

目標は奮い立たせる道具

平尾誠二さん。「僕の経験では、『日本一になる』とか、『あの相手に勝つ』とか、目標は具体的なほどいい。その目標への行動計画も具体性を増すからだ。そもそも目標とは、自らを奮い立たせるための『道具』だ。そう考えれば、めちゃくちゃ頑張って何とか達…

困難との遭遇を喜ぶ

古田英明さん。「論語には、孔子の門人の子張の言葉として『君子は賢を尊んで衆を容れ、善をよみして不能をあわれむ』これはつまり、君子というものは、賢者を尊敬し、一般大衆とも親しくし、善行をする者はそういう人柄を愛し、不善を為すようなものでもそ…

いごこちのよさとは

辰巳渚さん。「いごこちのよさとは、配慮がいきとどいていることから生まれる。レストランに行って気持ちよく食事ができるかどうかは、気持ちのいきとどいたサービスを受けられるかどうかにかかっている。日本の茶道では、こまやかにかつさりげなくしつらえ…

感動と報酬の公式

古田英明さん。「私は、ビジネスシーンにおける『感動』と『報酬』の関係について次のような公式を考えています。それは『報酬=感動×0.7×0.1』というものです。この公式は、さまざまなビジネスシーンを観察した上で、それに基づいて感動がビジネスに…

その日の天使

辰巳渚さんが、中島らもさんのエッセイを紹介していた。「『今日の天使』とは、作家の中島らもさんがエッセイで書いていたことだ。ひどく疲れた体をひきずりながら歩いていたらも氏の耳に、焼いも屋の声が聞こえてきた。『おっいっも、おっいっも、ふっかふ…

社長の寿命長くて5年

古田英明さん。「一つの仕事のやり方は長くて五年くらいしかもたない。また、人間の知力、気力、体力という観点から考えても、集中できるのは五年が限度でしょう。三年から五年を一単位として、何回かトップやリーダーを務める。(略)日本の伝統芸能や武道…

遅めの夏休みを取らせて貰って、家族で沖縄に行ってきた。ウチナーンチュではないけれど、子供達は人生の中で最も長い時間を沖縄で育っているから帰省のような感じである。今年は旧盆にあたったので、勝連の平敷屋のエイサーを見に連れて行ってもらった。エ…

平敷屋エイサー

遅めの夏休みを取らせて貰って、家族で沖縄に行ってきた。ウチナーンチュではないけれど、子供達は人生の中で最も長い時間を沖縄で育っているから帰省のような感じである。今年は旧盆にあたったので、勝連の平敷屋のエイサーを見に連れて行ってもらった。エ…

新事業は一人に任す

南部靖之さん。「新しい事業に乗り出すときに、原則としてその提案者一人にやってもらうのも、その人のエネルギーを最大限に発揮してもらうためです。というのは、こういうものを合議制で進めようとすると、必ず否定的なマイナス思考の意見が出てくる。困っ…

余力あってのサービス

南部靖之さん。「かつて松下幸之助さんは、『サービスとは?』と問われて『お客様がこうして欲しいと思っていることを、して差し上げることです』とその本質を端的に言い表しておられます。ある方が『ほんまにおいしい日本料理いうもんは十年の修行くらいで…

記憶力

大久保幸夫さん。「丸暗記に耐えうるのは高校生くらいまでで、その後は誰でも記憶力の低下を実感するものです。覚えても忘れるというのは、脳の機能のひとつだと思ってください。体全体のエネルギーの約4分の1は脳が消費するといいます。もしも目に入ってき…

果報は寝て   

今日、イイコトがありますように、と願うとする。イイコトとは何だろう、と考えるに、それは奇跡的に素敵な異性との偶然の出会いがあったり、一財産転がり込んだりというようなこともあるだろうけれど、やはり、嬉しいのはこれまでの努力の結果が報いられた…

組織の3つの戦略

組織がその目標や目的、標的を達成するために行う基本的意思決定である戦略の内容は3つであるという。(1)ドメイン戦略ーすなわち環境との相互作用をどういう範囲で行うか。(2)資源戦略ーすなわち独自能力としての経営資源をいかに獲得・蓄積・配分す…

ラッキーはいい顔だけに

小杉俊哉さん続き。「口角を上げるといい顔になることは、実は大脳生理学的にも証明されているそうです。人間は嬉しいと感じると、それが大脳から神経を伝わって顔に到達し思わず口角を上げてニコッとします。そうすると、その嬉しい顔をしているという情報…

不機嫌は幸せを遠ざける

小杉俊哉さん。「つまらなそうな顔をしている人にラッキーは来ないのです。それは、多くの場合ラッキーは人を媒介にしてやってくる、つまりラッキーを運んでくるのは人、だからです。人には感情があります。あなたがもし、ラッキーを運ぶとしたら、不機嫌そ…

偶然がキャリアをつくる

スタンフォード大学のクランボルツ教授は、キャリアは偶発的事件の積み重ねの結果であるから、それを作り出せ!というアプローチをしていると小杉俊哉さんが紹介している。そのアプローチとは、「一つ目は、好奇心。自分の好奇心に従い、拡げていく。それを…

質問のスキル

榎本英剛さん「部下を伸ばすコーチング」から。相手の持っている可能性を引き出すには、3つの質問のスキルがあると言う。(1)「君は何年入社だっけ?」のように特定の答がある「特定質問」ではなく、例えば「君は将来、何をやりたいんだね?」といったよ…

コーチング3つの哲学

榎本英剛さん。「コーチングには、『3つの哲学』と呼ばれるものがあります。それらは、(1)人は皆、無限の可能性を持っている、(2)その人が必要とする答えは、すべてその人の中にある。、そして(3)その答えをみつけるためには、パートナーが必要で…

ウイズ・ア・リトル・ナップ

昼寝は10分から15分あたりがいいのだという。これは、寝始めて20分以上経つと眠りが深くなる傾向にあるからだそうだ。昼休みの昼寝からすっきりと目覚める知恵としては、寝る前にコーヒーを飲むこと。なぜならカフェインが効くのは飲んでから30分後…