2005-01-01から1年間の記事一覧

缶詰会議「シャレット」   

大前研一さんがディズニーの仕掛けを紹介している。「『シャレット』」という会議では参加者を缶詰にして、平均10〜12時間、侃々諤々、喧々囂々とやりあいます。場合によっては、これが二日間続くのです。アイズナーの持論は、『時間は長くかかるほどよい。…

イノベーションのカギ

インクアント社長のサイモン・ローリーさん。「はじめに環境とカルチャーを整備すること、二つ目はイノベーションはプロセスであると理解し、マネジメントとスタッフの双方がそこにルールがあると認識することである。ルールとは例えば、ばかげた質問という…

想像力と創造力

経営環境の変化する時代にあって、企業が成長を持続していくために何が重要かと問われて、キヤノンの御手洗さんは「変化に合わせて自社の強みを最大限に発揮していくための変身力だ。その鍵は二つの『そうぞう』力が握っている。最も大事なのは想像力。将来…

大物感を感じさせる服装

山口瞳さん。「それは、将来会社を背負って立つような男や、独立して自分の仕事をはじめる男は、十年も勤めると、服装においても、どこかに大物感を感じさせるようになるということである。流行とは無関係に、自分のスタイルを掴むようになるということであ…

プリミティブな倫理観

稲盛和夫さん。「京都セラミックを創業した頃、会社経営の知識も経験もないまま経営者になった私は、何を判断の基準にしたらよいのかわからず、ずいぶんと悩んでいました。考えて、考え抜いた末にたどり着いた結論は、自分でも気恥ずかしくなるくらいシンプ…

意志へ投資する

大前研一さん。「ソニーの盛田昭夫氏は好奇心の塊でした。常に情報のアンテナを立て、関心を持つとだれかれかまわず質問攻めにして、納得するまで相手を放しませんでした。同じく松下幸之助氏も実に質問の上手な経営者でした。難しい意思決定に直面したとき…

しつこく試行錯誤する

大前研一さん。「やみくもにただ歩き回っていては変化の本質を見極めることはできません。ジャングルへの一歩を踏み出す時、想定した仮説を軸足に、しつこく試行錯誤する姿勢、言い換えれば、たとえ失敗しても『必ず次は成功する』という、周囲を圧倒するほ…

正しいエンパワーメント

大前研一さんは、エンパワーメントについて、部下の権利、上司の義務と考えるのはどうかと指摘する。あくまで「権限が増えると顧客にどのような価値が提供できるようになるのか」といった観点から考えるべきだとし、こう述べている。「私が考える正解は、こ…

行為は思考に先行する

ミシガン大学のカール・ワイク教授は、「行為は思考に先行する」という。「あなたは最初に何かを行ったり言ったりしなければならない。その後、あなたは何を考えていたか、決定したか、あるいは行ったかを見出すことができるのであるから」と。また、W.Jam…

戦略の役目

インテルのアンディ・グローブさん。「われわれの幹部がその知識を総動員してこの戦略案にたどり着いたのだから自分たちを信じてこの戦略でいこう。間違っていたら問題が出てくるだろうから、そのときはすぐに戦略を修正しよう。拙速を尊ぼう」インテルの西…

直接コミュニケーション

ダイエーの樋口泰行さん。「就任早々、全店長に電話したんですよ。一日半、ずっと電話しっぱなし。『とにかく改革を進めるから現場は踏ん張ってくれ』と伝えたんです。電話のねらいは、社内にいつでもトップから直接電話がかかってくる雰囲気を作ることでし…

脳活性化3つの原則

川島隆太さん。「研究の結果、前頭前野を活性化させる3つの原則を発見しました。一つが読み書き計算です(略)。第二の原則は他者とのコミュニケーションを取ることです。誰かと話をしたり、共同作業をしたり、遊んだりするとやはり前頭前野が活発に働く。…

手書きの習慣

東北大学の川島隆太教授。「手で書いて覚えようとすると、前頭前野を含む脳のたくさんの場所が働いて記憶を手伝ってくれます。さらに重要な点は、覚えたものをどう使うかは前頭前野の働きであるということです。」「手書きで書くと前頭前野は活性化しますが…

短歌とショートショート

枡野 浩一さん選で『ドラえもん短歌』という本が出ているのだが、なんともいえない味がある。「自転車で君を家まで送ってたどこでもドアがなくてよかった」とかね。笹公人さんの「『ドラえもんがどこかにいる!』と子供らのさざめく車内に大山のぶ代」なんか…

六分四分の理

ダイキンの井上礼之さん。「できるかどうかはっきりわからなくても、とにかくやるんだと。結果的に間違ってもいいんです。経営判断というのは『六分四分の理』だと思います。六分の理があれば、あとは曖昧な部分があっても、走りながら考え、修正していけば…

もてなしが仕事

沖縄で開催される「ダイキン・オーキッド」ではダイキンの社員が招待客をもてなすのだという。(以下「日経ビジネス」から引用)「大会運営に関する様々な企画はすべて社員が考える。期間中は那覇空港での出迎えに始まり、前夜祭とプロアマ大会の実施から空…

ドゥエンデ

倉本聰さんは、スランプの時に棟方志功さんの「俺は自分の作品に責任を持てない。作品を作っているのは、自分ではないのだから」という言葉を聞き、神なり霊なりを降りてこさせることこそ、アーティストの使命なのだと気づく。「スペインの詩人、フェデリコ…

仕事のレビューと方針徹底

キヤノン御手洗さん。「あとはコミュニケーションの問題だと思います。私は毎年少なくとも1回ずつ、14事業所を必ず回って工場見学し、方針を述べ、報告を聞くということを繰り返しています。また毎月1回、800人の幹部を集めて、仕事のレビューと方針…

考え方に合ったシステム

キヤノン御手洗さん。「そういったことをしたのちに、パソコンをはじめ大小交えて7つの不採算部門を閉鎖しました。年間約750億円の売り上げを失いましたが、同時に、そこから出ていた260億〜300億円の赤字も消えました。不採算部門が完全になくな…

利益優先主義

キヤノン御手洗さん。「私が95年に社長になった時、連結決算をやってみて借金の多いのにびっくりしました。これはいかんということで、社長としての初めの課題を財政再建というものに位置付けました。まず何をやったかというと、部分最適から全体最適、つ…

伸び悩む収益のうめき声

稲盛和夫さん。「そのためには、経営者自身がまず会計というものを理解しなければならない。計器盤に表示される数字の意味するところを手に取るように理解できるようにならなければ、本当の経営者とはいえない。経理が準備する決算書を見て、たとえば伸び悩…

理を超える情、時に狂気

司馬政次さん。(米マサチューセッツ工科大客員教授)「地政学的に見ると、中国、インドなどのアジア諸国はTQMを一生懸命にやる時期にある。米国はいろんなものを結びつけて全体を動かすシステムマネジメントが得意。背後には猛烈な競争社会という土壌が…

自己模倣はやらない

山下達郎さんがオリジナルとして7年ぶりとなるアルバム『ソノリテ』を発表した。そのインタビューで、こう言っている。「『忘れないで』はカンツォーネだし、『SECRTET LOVER』は不倫の歌。他にも色々挑戦しているから、意欲作で異色作。キャリアを重ねたこ…

ワインの3割理論

義兄が出張に行った折りに、義弟がワイン好きだと話したらそこの方が持って帰れと下さった1981年もののオーストリアワインを昨日頂いた。いかにも自宅のセラーから持ってきたというようなボトルで、なんとも言えず余韻がよくてうまかった。自分ではでき…

キーワードを上手に使う

伊藤忠商事の丹羽宇一郎さん。「メッセージを発信する場合、私は、キーワードを上手に使うことがとても大事だと考えています。説明すればダラダラと長くなる話を、端的に一言で表すキーワード。それを使えば、こちらの意図が一瞬にして周囲に伝わります。『…

命令ではなく

マツダ社長の井巻久一さんは、工場長時代、鋳造工場が何とかきれいにならないかと職長さんたちを集めて「みんな汚いところで働いとるな。もうちょっときれにしたらどうや」と提案したところ、「工場長、なに言うとるんですか。これが当たり前ですよ。男の職…

いっきょくいきまーす 

対象とされている年齢層が若年向きとされているものからおすすめを。まずは『月の影影の海』から始まる小野不由美さんの十二国記シリーズ。ひとつの「世界観」を作り上げるっていうのはすごいというか、楽しい作業なんだろうなと思いながらシリーズを読んで…

期待と成果を見比べる

ピーター・ドラッガーさん。「私は、カトリック社会におけるイエスズ会と、プロテスタント社会におけるカルヴァン派が、創設時から、奇しくも全く同じ方法によって成長していたことを知った。イエスズ会の修道士やカルヴァン派の牧師は、何か重要な決定をす…

成果をあげる習慣

ピーター・ドラッガーさん。「成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。筆者の知る限り、知能や勤勉さ、創造力や知識がいかに優れていようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあ…

変化し続ける生物だけが

「ダーウィンの進化論によれば、この世で最後まで生き残る生物は、最も強い生物ではない。最も賢い生物でもない。変化し続ける生物だけが生き残れるんです。これは企業にもそのまま当てはまります。」(ユニ・チャーム高橋慶一郎さん)。「会社を変革すると…