2006-01-01から1年間の記事一覧
久石譲さん。「『ハウルの動く城』のときはフルオーケストラの曲を10日間で11曲つくらなければなりませんでした。これは20年以上、映画音楽をつくってきた中でもとりわけきついスケジュールです。そこで僕がしたことは、朝9時45分に起きる、12時にスタジオ…
久石譲さん。「音楽をつくるという仕事はどうも一般的には『気分』や『情緒』でつくるものと思われているらしく、天才がひらめきでもってつくるような神秘的なイメージがあるように思われるんですが、それだけではない。その要素もあるのですが、むしろ『気…
丹羽宇一郎さん。「若い人たちに『エリートになれ』と私はよく言っています。会社におけるエリートとはどんな人のことかと言えば、第一に創造力があり、自ら企画を立てられる人のことです。それから、その企画を周囲に説明し、納得させ、協力してもらうため…
御手洗冨士夫さん。「我々メーカーは、ある技術を研究し商品につなげるまで、実に長い時間がかかります。従って、長期的な研究開発に耐えうるだけの自己資本を蓄えなければなりません。たとえば、キヤノンでは複写機を開発してから軌道に乗せるまで20年かか…
孫子から。「そこで、勝利を知るためには5つのことがある。第1には、戦ってよいときと戦ってはいけないときとをわきまえていれば勝ち、第2には大軍と小勢とのそれぞれの用い方を知っておれば勝ち、第3には上下の人々が心を合わせていれば勝ち、第4には…
玄侑宗久さん。「西洋近代科学は全体を個に要素分解していくことで万物の法則を解き明かそうとしてきました。仏教では、全体から独立して固有の性質を持つ個というものは認めません。個は全体の中で活かされ、一方で個のあり方が全体に影響を及ぼします。『…
『ハイコンセプト』著者のダニエル・ピンクさん。「組織の中でも特に聡明で優秀な人たちは、ビジネスの最先端に右脳的な芸術的感性を持ち込んでいます。これからの時代によい職業に就くには、左脳的な知識や分析力に加えて、それらを生かすための右脳的能力…
横尾忠則さん。「でも模写は今でも相変わらず止められず続けている。学習のためにする場合もあるが、自作の画面の中に子供のころ熱狂した冒険小説などの挿絵を描き込んだり、スターの顔を描き入れたりして少年時代の夢を実現させてひとり三昧気分を楽しんで…
東京外国語センターの小林幸子先生「英文ビジネス文書は仕事を先に進めるための道具。(忙しい)読み手に、(こちらの思い通りの)アクションを起こさせるという明確な目的を持っている。道具に飾りはいらない。日本語の文書は、前座があってから真打ち、イ…
北岡修一さん。「儲かる会社にするためには、社長と社員の信頼関係が大事だという話をしました。信頼関係を築いて、儲かる会社にしていくためには、まず、財務諸表を見直してみることです。見直しのポイントを、いくつか上げると①公私混同をしていることはな…
藤本義一さん。「二十代から"時間"に時代を付けるようにした。二十代は"花粉の時代"、三十代は"鱗の時代"とし、四十代は"苔の時代"、五十代は"器の時代"であり、六十代は"風の時代"で育てた花粉を飛ばし、七十代は"戯れの時代"で好きなように生きていこうと…
デイビッド・ヨフィーの命名だが、 米山茂美さんが挙げる事例。「日本市場ではライオンが歯ブラシのナンバーワンだったが、そこにJ&Jが短い歯ブラシで参入し、シェアを奪って行った。ライオンは歯磨きも販売していたため、参入することで短い歯ブラシへの…
遠藤功さん。「小林製薬では、新商品売上高比率目標を初年度10%以上、4年以内35%以上に置いている。そのために、『技術ありき』ではなく『アイデアありき』のスタンスでアイデアの『種』を全社から集めている。社員2300人で、提案件数は年間36000件、うち…
サッカーのオシム監督がインタビューに答えてこういう内容のことを言っていた。「日本の選手は遊んでいる。もっとサッカーに生きなければいけない。サッカーのことをいつでも考えなければならない。家族よりもサッカーを優先しなければ一流の選手とは言えな…
野中郁次郎さん。「組織で最善の振舞いを見いだす能力(フロネシス)を育むにあたり、知を共有する場づくりの次に必要なことは、個としてのヒューマニティ、いわゆる教養である。ダイナミックな文脈に応じて、絶えず最善の判断と行為を実践する、つまり状況…
野中郁次郎さん。「組織で最善の振舞いを見いだす能力を育むにはどうするか。まず必要なのは、知を共有する場づくりである。例えば、スモールワールド現象というものがある。人のネットワークを介せば世間は狭いというものだが、これをマネージしていくこと…
米山茂美さん。「競争戦略の視点には3つある。ひとつめは、競争の回避(ポジショニング視点)。企業にとって最も望ましい環境に自らを位置づける。大学時代にガールフレンド・ボーイフレンドをつくりたいということで例えて言えば、異性がたくさんいる場所…
米長邦雄さん。「ビジネスの世界でも、平社員や係長や課長の頃から、社長のような発想を心がけている人には向上心がある。目の前の仕事ばかりに追われている人や、自分の給料がいくら上がるかしか関心がないような人よりも、会社全体の売上が伸びているかに…
米長邦雄さん。「では、辛抱が足りずに感情のまま突っ走ってしまうことによる失敗を防ぐ手はあるのか。簡単である。まず気持ちを落ち着かせ、冷静に、ただ自然体で出ればよい。世の中はたいてい、ヘボ同士で将棋を指しているようなものなのだから、無理をし…
米長邦雄さん。「武蔵はこうも言っている。『太刀は、敵の縁により、所により、けいきにしたがい、何れの方に置きたりとも、其敵きりよきやうに持つ心也』剣は相手の出方は見なければならない。敵が思っている景気(気配)に従い、左から斬ろうとしているの…
米長邦雄さん。「一方、スランプに陥って悩んでいるような時には、長所を伸ばすことである。というより、自分の欠点を見ない、というほうが正確だろうか。例えば8連敗して、「まさかあんな相手にまで負けるとは思わなかった」と落ち込んでいる時には、自分…
米長邦雄さん。「勝負は勝ったり負けたりである。しかも、勝ち・負けと順繰りにいくわけではなく、9連勝することもあれば、8連敗することもある。前者の時を好調、あるいは絶好調といい、後者の時を不調、あるいはスランプという。この好調時、不調時にな…
米長邦雄さん。「形勢が悪くなった時に次にまずいのは、ただじっとうなだれていることである。将棋でも、『このままズルズルいくのだろう。どうやっても負けだ』と思って指していると、チャンスは来ない。来ないというより、チャンスが見えてこない。だから…
米長邦雄さん。「追いつめられた時に最もまずいのは、うろたえて不用意な動きをすることである。不利な時というのは、相手が刀を振り回しているのを必死にかいくぐっているようなもの。ムキになって反撃したり、怖じ気づいて背中を見せたりすれば、そこでバ…
産業能率大学のコーチングのテキストから。「英国の経営学者フォレットは、たとえ指示や命令であっても、その背景となる状況を伝えることによって、それがメンバーに屈辱感なしに受容されることを発見しました。それを、『状況の法則』と呼んでいます。これ…
安藤忠雄さん。「これまで、世界中の建築コンペに参加してきたが、勝つことはめったにない。まさに『連戦連敗』だが、負けたときは、優勝した建築家の提案を分析することで、勉強をすることができる。このような経験は、コンペに限らず日常の仕事の中にもあ…
斎藤敬さん。「プロジェクトとは目的が特定されているものであり、タイムリミットがある。失敗は許されない。臨時組織であり、混成部隊である。ゆえに複雑であり、不確実である。そして、不可能と思えることへの挑戦であり、創造である。初めに基本を押さえ…
金井壽宏さんと高橋俊介さん。「能力主義と成果主義を混同して使っている人が、専門家の中にもときおり見かけられるが、この2つは明らかに別の概念であり、きちんと区別する必要がある。GEの会長だったジャック・ウエルチ氏は、『能力のあるものにはチャ…
河瀬誠さん。「右脳の作業が一段落したら、左脳で課題をロジカルに分解していく。論点分解の仕方はたくさんある。どれが正解というわけではない。いろいろな視点から軸を出して、ゼロクリアを繰り返し、納得のいく論点を見つけよう。(略)次は両脳の作業を…
河瀬誠さん。「右脳作業で仮説の洗い出しをする。まずは、仮説の種が必要だ。考えられる仮説をとにかく出してみよう。これは発想の右脳の作業だ。くだらないと思えるアイデアでも否定せず、イメージをどんどん膨らませよう。とにかく思考を発散させよう。一…