2006-01-01から1年間の記事一覧

社員を明るく追い込む

伊藤邦雄さん。「ヤマト運輸の社長だった小倉昌男さんは、宅急便を始めるに当たって、社員にこう言った。『成功には最高のサービスが必要だ。だから、これから私はサービスのことだけ言う。利益のことは言わない』と。何より利益の欲しい経営者が利益につい…

実行できない理由

伊藤邦雄さん。「『知っていること』と『やり切る力』は同じではないのだ。なぜ実行できないのか。私は七つ指摘したい。第一に決断や決定が実行に結びつくとは限らないこと。第二に根源的な原因を考え抜かずに、機械的に施策を作り上げること。第三に目標が…

企業リーダー3つの役割

西山昭彦さん「企業リーダーの役割について、ハーバード大学のハイフェッツらは、(1)社員に課題を与える場を設け、セルフマネジメントができる環境を作る、(2)方向性を示し、使命を与え、コンフリクトを調整する、(3)存在感と毒気を持つ、の3つを…

目標はものさし

佐々木かをりさん。「燃料が十分に整ったら、次は、目標設定。目標とは、単なる最終地点ではない。単なるものさしである。マイルストーン、一里塚ともいう。自分がどのくらい歩いているか、これからどの方向にどのくらい歩いていくかを具体的にしていくため…

ビジョンは燃料

佐々木かをりさん。「夢を実現できるかどうかには、いくつかの要因がある。(1)『決意・コミットメント=本当に実現したいのか』、(2)『モチベーション=実現させるためのやる気が体の内側からわき出ているか』、(3)『ものさし=目標値は決まってい…

人生脚本に書き入れる

佐々木かをりさん。「『今年の目標』といった自分との約束は、手帳が真っ白のうちに書くのがコツだ。手帳が真っ白ということは、人生脚本がまだ出来上がっていないということ。今のうちに、自分がなりたいような自分になるための、自分との約束をしっかりし…

今年の目標を実現させるには

佐々木かをりさん。「年の始めになると、『毎月一本は映画を見に行く』など、週単位、月単位での目標を立てることが多い。また、『今年は本を30冊読む』などの一年間の目標を立てたりする。これらは、たいてい実現できない。実現できないのは、この目標を書…

今、やっていることに全力で

佐々木かをりさん。「計画を立て、それを手帳に記録することで、何が実現できるかというと、頭の中がすっきりするので、『今、やっていることに全力で集中できる』『自分の脳を自分らしいクリエイティブなことに使える』ということなのである。今取り組んで…

参加100%

佐々木かをりさん。「私が自分の人生を楽しむ秘訣に、『参加100%』というのがある。たとえば、ひとに誘われて、ある勉強会に行ったとしよう。ゲスト講師が話し、30名ほどの参加者が学ぶ。はじめて参加したあなたは、どういう行動を取るだろう。後ろのほう…

コップ理論

松尾順さん。「誰かに会う。お互いに話したいことが山ほどある。まるでコップからあふれてしまいそうなほど溜まっている。でもこのままではお互い相手のコップに自分の話したいことを注ぎ込む余地はない。こんな時、聞き上手の人は、別の小さなコップを脇に…

会社の借金は善か悪か

田中靖浩さん。「貸借対照表は右側が『調達』左側が『運用』。右手で引っ張ってきたお金を、左側で事業をやって回す。借金とは、株主のお金以外に右手で引っ張ってくること。負債の調達が8%で運用が10%というように、ROAが調達コストを越えていれば、…

ムーアの法則を己に課す

船川淳志さん。「1960年代、インテル創業者のゴードン・ムーアはが『半導体の集積密度は18ヶ月ごとに倍になる」といい、過去40年間、『ムーアの法則』は実践されたのでした。さて、半導体の集積密度は18ヶ月ごとに倍になっている一方で、我々のアタマはどう…

経営指標の移り変わり

田中靖浩さん。「90年までは売上至上主義。90年代初期にバブルが崩壊して利益重視になった。売上が下がっても、コストを下げればいいということでP/Lリストラが始まった。90年代半ばから、株主からの資金を運用する責任から、ROA、ROEが脚光を浴びる。ただ、…

オートクライン

松尾順さん。「あなたの耳に最も心地よく響き、すんなりと受け入れることができるのは何か? それはあなた自身の『声』である。明確な考えがなくても、とにかく口に出している内に考えが纏まっていく、という経験をされたことがあると思う。自分がしゃべった…

思考をグンと先まで延ばして

佐々木かをりさん。「(考え切ってしまうことで)その案件を頭に入れておかなくてもいい。『考え切る力』というのを、私の場合、日々意識している。そうでもしないと、忙しい中で、『また後にしよう』『続きは明日にしよう』などとひとつの案件をどんどん引…

最後まで考え切る力

佐々木かをりさん。「決断スピードを速めるために大切なことに、『最後まで考え切る力』というのがある。考え始めたことを途中でやめない、ということだ。課題によっては、その課題を理解した時点で、100分の80まで思考が進んでいたりする場合がある。そうい…

直感は喜んで取り入れていく

久石譲さん。「(沖縄でレコーディングしていたので、沖縄の音階を取り入れた。)何だ、いい加減だなぁと思われるかもしれませんが、その時出会ったものを取り入れていくことはとても大切なことで、これまでも色々な作品で試してきています。楽器を変えてみ…

全員で危機を乗り越えていこう

中原茂明さん。「7〜8人を1グループにして、半年間で合計約200人の社員と話をしました。(略)その時に私が例えたのは「我々は皆同じ船に乗っているのだ。船に乗っている時には船長一人頑張ったってどうしようもない。クルーの一人ひとりに至るまで頑…

エスプレッソをどうぞ

あるコーヒーショップでのエピソード。月に一度来店するお客さんがいて、いつもエスプレッソを頼んでいたが、ある日間違えてアメリカンを頼んでしまった。仕方がないと席に着いたところに、アルバイトの女性が席までやってきて「お客さん、いつもエスプレッ…

事務所が汚くていいはずがない

藤沢武夫さん。「私も当時は工場へ出かけていって、ほうきを持って掃いたりしたものです。ある時、工場の事務所に行ったら、机の上に書類が散らかっている。棚も汚いので、私はアタマにきて、机の上から棚の上、散らばっている書類を全部引っ掻き回してしま…

人の分け隔てをしない人

藤沢武夫さん。「本田も私も無我夢中で仕事をしていた時代ですし、遠くのほうから命令しているのではなく、まっさきに飛び出していって、自分の体で教える。おれにできるんだから、お前だってできるんだといった調子です。夜、コンロを囲んで、何時間も話し…

利息に日曜日はない

銀行からの借り入れによる調達と、株式による調達はどう違うか。利息には日曜日はない、と言われるように、利息は必ず払わないといけない。配当は業績が悪ければ、払わなくてもいい。銀行から借りた元本は当然ながら返済義務があるが、株主資本は返す義務は…

大胆に行動しうるか

藤沢武夫さん。「藤沢がアメリカに飛んでいったけれども、今度ばかりは打つ手があるまい、というのが大方の観測で、本当に心配していたようです。そういう所に帰って『大丈夫だ。安心しろ』といったら、みんなよけいに心配します。これは私の心理学です。そ…

根本に戻って問題を考えられるか

昭和41年の7月、アメリカ市場で躍進していたスーパーカブ号の売り上げがばったり落ちて、在庫が増える。なぜ急に売れなくなったのか。藤沢武夫さんは「考えあぐねた末に、はっと気づいた。われわれは自分でいいと思ったことを、お客様に押しつけすぎていた…

その時々においての功績

藤沢武夫さん。「人生の三分の二、一日の三分の一、これが仕事をしている比率である。”人間に一番たまらない苦痛は何か”と聞かれれば、”する仕事のないことだ”と私は答える。する仕事を一杯持てる会社に一生勤められれば幸いといえるかもしれない。その仕事…

遠い道を近道にするはかりごと

孫子。「そこで、戦争は敵の裏をかくことを中心とし、利のあるところに従って行動し、分散や集合で変化の形をとっていくものである。だから、風のように迅速に進み、林のように息をひそめて待機し、火の燃えるように略奪し、暗闇のように分かりにくくし、山…

長寿メーカー成功の方程式

御手洗冨士夫さん。「企業の使命は、キヤノンの場合、次の4つだと私は考えています。1つは社員の生活の安定と向上、2つ目は投資家への利益の還元、3つ目は社会貢献、そして最後は先行投資をするに十分な資金の確保。これができなければ、企業として存在…

借金せずに設備投資を

御手洗冨士夫さん。「経営状態を測るものとして、日本の経営者はPLを重視しがちです。銀行の融資はこれが判断材料になるからです。しかし、PLは在庫をどう評価するかで中身が大きく変わってくる。私は、キャッシュフロー重視の経営に切り替えました。お…

損失は把握している3倍程度

丹羽宇一郎さん「私は、とにかく20世紀の『負の遺産』は20世紀中に片づけなければならないと考えました。重荷となるものを取っ払って、会社を明るくしたい。社員の喜ぶ顔が見たい。従って、とにかく皆の机の中にしまってある損を全部出せと指示しました。だ…

経費を増やさない制御法

北岡修一さん。「経費を増やさない制御法があります。それは、「欲しいものには使うな、必要なものに使え」 ということです。欲しいもの、便利なもの、あったらいいなと思うもの、いずれ必要になるだろう……というもの。こういった類のもの、あるいは出費は、…